品質改善の本じゃ品質は改善できない!
巷には品質改善や品質管理の本が沢山出回っていると思います。
当然品質部門であれば、一度は手に取って読んでみた事はあるはずです。
若しくは、会社で教育を受けた事があるでしょう。
でも、品質改善や品質管理の本の内容だけでは、品質は良くならないって思っています。
品質の本に掛かれている事
当然品質管理や品質保証、または製造や技術、更には営業などで仕事をするに当たっての最低限の知識として、品質の本に書かれている事は必要です。
工程能力の意味やQC7つ道具の活用、管理工程表、トレーサビリティー、初期流動管理・・・。
思いつくまま挙げましたが、品質の本にはこのような事について詳しく書かれていると思います。
この様な本に書かれている内容を理解し、実践してみながら使いこなせるようにする。
でも品質で悩んでいる人って、そんな事既にできる様になっているのではないでしょうか?
その上で、更に同じような事が書いてある本を読んで勉強したところで、新しい発見は無いはずです。
では、何を学ぶべきなのか?
人の行動についてです。
行動を起こさせる方法を学ぶ
私は「行動しない理由」に興味を持った事があります。
知識が有っても行動しなければ形になりませんし、危機意識が有っても行動が伴わない事も多々あります。
ちょっとフィールドは異なりますが、マーケティングの本が参考になりました。
物が売れない時代にどの様に消費者を動かして、購入という「行動」に移させるのか。
と言う内容を柱に、
意識を変える事が行動につながるのでなく、行動を変える事で意識が変わる(例えばクールビズにして環境意識が高まる)のではないか。
など大手広告代理店の博報堂の研究所による著書で、目から鱗な内容が多々ありました。
このブログも同じ!
このブログに書いた記事の内容も、一切品質管理の技術的な内容はありません。
品質管理の仕事を通して、現場で感じた事や皆の参考になると感じた事、考え方などを記事にしています。
どちらかと言うと品質を管理したいと思った時、「品質管理の技術」よりも「人が如何に動くか」の方が重要だと思っているからです。
当然車の両輪のようにどちらかに偏ってはいけませんが、一通り品質管理の技術的な内容を身に付けた後は、人を動かす術を勉強してみては如何でしょうか?
ちなみに私が読んだ本は
「行動デザイン」の教科書
と言う本です。
↑参考までにAmazonへのリンクです。もっと色々な視点から品質管理を追求してみたいなあ、と感じた一冊でした。