対策書の書き方(流出対策)
⑩ 流出対策
流出対策も発生対策と同じく、原因をつぶす事で対策となります。
流出原因のページで挙げた原因に対する対策の一例を示します。
(流出原因のページで挙げた順番通りに並べています。)
・検査器具の倍率を適切にする。(顕微鏡を使用するなど)
・検査器具の下地の色を変更する。
・製品の角度を変えて検査をする事で、異なる反射で検査を行う様にする。
(検査指示書で義務付ける)
・検査時の明るさを規定する。
・検査指示書に検査項目(検査ポイント)追記。
・項目の検査順番を明確にして、ステップごとに検査する事で検査忘れを防ぐ。
・製品をいくつかのブロックに分け、ブロック毎に視線を止めて検査する事で、流し検査を防ぐ。
・確認できる工程or確認できる検査機で検査を行う。
・判定間違いした理由を明確にし教育。
・適切な検査スピードを把握させ、そのスピードで検査させるようにトレーニングする。
もしくは、綿棒などで検査個所を指しながら検査をする事で飛ばしを防止する。
・混入防止に整理整頓。
・抜き取り数の適切化、抜き取り工程の適切化、全数検査への移行、工程検査結果で抜き取り検査か全数検査かを変える、など。
・限度見本の作成。
・指示書の記述を分かり易くする。
・重要作業ポイントは写真で分かり易く説明する。
・検査場所を変え、集中できる環境にする。
・休憩時間を追加し、疲労を抑えるようにする。
・不良が多発(**%以上)の時は、###により検査員へ具体的な指示を行う。
それぞれ、「なぜ立ち上げのときに検証しておかなかったのか?」との指摘が入るかもしれません。
その場合には、「既存品と類似製品である為検証を行わなかった。」とか、「過去に該当する現象の流出が無かった為、不要と判断した。」とか、「これまでに発生の無かった不良である為、検証していなかった。」などと説明しましょう。
あと、当然ですが必要に応じた帳票類(QC工程表、作業指示書、標準書、チェックシートなど)を改定し提出します。
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2019/02/06