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裏でコソコソ?根回しの必要性

2019/03/02

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「根回し」って言葉を聞いたことが無い人はいないと思います。

私個人の持つ印象では、何となく裏でコソコソと口裏を合わせる印象。

堂々と議論の場で戦わない卑怯な印象。

小池百合子東京都知事も、都議会で事前の打合せ止めて直接議会の場で質問を受け付ける形にしましたね。
(根回しとはちょっと違うかもしれませんが。)

皆さんも同じ印象でしょうか?

どうしても、前向きな印象を持たない言葉に感じます。

仕事で大事なのは段取り

根回しとは少し反れるかもしれませんが、仕事で大切なのは段取りです。

「段取り八分」と言う言葉は昔から言われている言葉です。

「なんだ。8割だけ準備しておけばいいのか。」

って意味じゃないですよ。

仕事の完成度は、本番前の準備段階で80%決まるという事です。

ネガティブな響きを持つ「根回し」も、実は仕事を上手に進める為の大切な準備なのです。

言葉の響きが陰でコソコソやっている雰囲気があるからと言って根回しを嫌う人は、周りとの揉め事が絶えないのではないでしょうか?

突然の発表は反対したくなる

一番良くやるのが、会議に向けた事前説明です。

色々と良いアイデアを持っていたとしても、会議の場で突然発表されたら皆何となくその意見に反論したくなります。

何故反対意見がでるのか?

恐らく、事前連絡が無い事への嫌がらせでしょう。

日本人は

「そんな事聞いてないぞ。」

ってよく言いますから。

もし大勢が協力的な雰囲気であれば、一握りの反対意見も押し切られやすくなります。

これを、バンドワゴン効果と言います。

うちの課長

うちの根回しチョー下手で、よく聞いてみるといいアイデアなんだけど、ちゃんと説明できないから誤解される説明を突然会議でしてしまう課長。

その会議で上手く説明できずにその案はボツになり、次の機会にも言い出せなくなってしまう。

折角の提案がもったいなくて仕方がありません。

自分に敵対している人への発言でも、

「とりあえずどうなるかわからんけど言ってみるわ。」

と何も考えずに突っ込んで玉砕してくる課長。

私が「ちゃんと根回しするようにしてくださいよ!」と言っても何かピンと来ていない感じ。

でも別の機会に、

「会議の前にちゃんと専務に説明してアイデア理解してもらっておいてくださいよ。」

ってアドバイスしたら、ちゃんと説明しに行った。

やはり「根回し」って言葉が嫌いなんだろうか?

もしくは、根回しって言葉の意味を知らないんだろうか?

うちの若いの

うちの若い奴も何だか同じ感じです。

言ってる事は良いし、やろうとしている事も良い。

でも他部署も巻き込んでやる話だから、急に言われても困るってのが他部署の意見だと思います。

それをいきなりメールでボーンと送りつけて、

「やろうと思いますから協力お願いします。」

みたいなの送っても、そりゃ皆急に何言ってんだってなりますよ。

ある程度説明した上で、正式発表するようにしないと。

根回し不足ですよね。

具体的な根回し

どの様な方法で根回しをするとよいか、ちょっとだけ挙げてみました。

組織にも寄りますし、相手との信頼関係にも寄ります。

また、全体が自分に対して協力的なのか非協力的なのか?

権限のある人は自分に対して好意的なのか?

そんな周りの状況で誰に根回しをすると効果的か、何人巻き込んでおけばよいか等が変わってきます。

雰囲気読んで判断しましょう。

1、反対派の切り崩し

反対派の意見を切り崩すのは、1対1で話をした方が良い。

団体交渉の席ではテッパンです。

1対1の話であれば、相手の事情を汲んで話をする事も可能ですし、情に訴える事も可能です。

大勢に影響ないレベルで相手の意見を取り込むのも良い方法だと思います。

一人ずつ、自分の味方にしてしまいましょう。

2、反対意見の事前集約

これも重要だと思います。

自分や自分の部署だけが考えたアイデアであれば、当然抜けがあるはずです。

事前に他部署の人に説明する場を設ければ、反対意見があればその場で説明して納得してもらう事も出来ます。

いきなり会議で発表して全体から反対意見が出てきたら、例えちゃんと説明できたとしても「ダメな案」と思われて、陽の目を見る事が無くなってしまうかもしれません。

でも、個別の説明で反対意見が出た時は、納得いくまで説明する事ができます。

その時説得する事ができなくても、資料を揃えて出直す事だってできます。

もし自分の案に不足がある時は、その意見を踏まえて練り直す事だって可能です。

3、周りの雰囲気の確認

上の反対意見の事前集約と似た所がありますが、個別に話をする事でその意見に対する全体の雰囲気を感じ取る事ができます。

好意的に受け取られているのか、嫌々納得しているのか。

第三者の目で見た時に、どの様に感じる案なのかを感じ取る事ができる良い機会となります。

好意的に受け取られていないと感じた場合には、更に作戦を練る必要があると判断できます。

4、流れを作れる

どうも気が合わず、何かにつけて必ず反対する人が分かっているなら、その人には話をする必要はありません。

ただ、決定権のある別の人へ個別に説明し、賛同を得る事ができればそれで良しです。

「私がこの様な話をしますので、あの人から反対意見が出たら賛成の意見を述べてくれませんか?」

と話を付けておけば、自分の思った通りの進め方で会議が進みます。

当然決定権の無い人でも、事前にその考えに至った経緯なども含めて話をしておけば、感情的にも味方になってくれます。

何をするにせよ、味方は多い方が良いですからね。

警戒されないように

普段あまり話をしない人に急に根回しをすると、

「こいつ取り込みに来やがったか?」

と疑われるかもしれません。

そんな時は、悩んでいる雰囲気を見せる事です。

「ハー、この問題が・・・。どうすればいいと思います?」

とか言って、まず相手に話をさせて、それから

「ちょっとこのアイデアやってみようかなと思って、OOOさん(上司)と話した事があるんですけど、どう思います?」

とかいう話し方で、雑談の中で自分の思っている事を伝えるのでも良いと思います。

当然力になってくれそうな人には、ちゃんと資料を揃えて説明するのが良いでしょう。

響きを変えて前向きに活用しよう

「根回し」って単語だから、何となくやりたくないんですよね。

でも、スムーズに仕事を進めるにあたっては必ず必要だし、スムーズに仕事を進めている人は、ちゃんと根回ししています。

本人がそれを根回しと思っていないだけで、根回ししているんです。

重要な事だから、ちゃんと受け入れられる言葉を考えましょう。

例えば、

「事前説明」

とすると、わかり易いかもしれません。

若しくは、

「意見集約」

も良いかもしれません。

いやいや、

「根回し的な事」

が一番良いかもしれません。

とにかく今後も根回し的な事をしながら、ちゃんと仕事をしていきたいと思います。

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