対策書作成の技術

スムーズなクレーム処理には技術が必要です!

対策書の書き方(恒久対策までの暫定処置)

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⑪ 恒久対策までの暫定処置

恒久対策ロットが出荷されるまでの間、どの様に保証するかを記述します。

私は通常「出荷前全数選別」と書いています。

製造部署の最終外観検査で全数検査を行い、品質保証部署で「出荷前抜き取り検査」を行う事になっています。

この品質保証部署での抜き取り検査を、「対象項目に限り全数検査」にするのです。

もし工程で暫定的な処置が可能であれば、それを記載するようにしましょう。

■ 例えば異物によるクレームの場合

例えば、異物によるクレームの場合の書き方です。

恒久対策として「異物の発生源を工程から取り除く。(1ヶ月後実施予定)」

とし、恒久対策品が流れる前の1ヶ月間の生産では、

・発生する異物を除去しながら生産を継続。
・出荷前抜き取り検査で、該当不良項目の全数選別。

の2点を暫定対策として実施します。

全数選別も工程での暫定処置も、指示書(選別指示書、特別指示書など)を発行して、どの様に処置を行ったかを明確にして客先に提出した方が、客の安心感は増します。

■ メーカの本音と客先の考え

特にうるさい客は、我々メーカー側の様に

「不良が発生するのは当たりまえ。建前上では”不良を無くして流出を防止する”と言うが、本音としては”発生するのはやむを得ないから検査で食い止める。”」

と言う考えではありません。

実際我々メーカー側としては、

「慢性的に発生しており、普段検査で食い止めている現象が流出してしまった。」

だけなのに、クレームが発生した時の客先の頭は、

「普段発生していない不良が、該当ロットで発生し、流出してしまった。何か普段と違う異常事態が発生したんじゃないか?」

と考えています。

■ 客先の考える出荷前在庫の危険性

従って、対策前の出荷前在庫などは

これまでのロットと異なり、不良の混ざっている流出危険ロット。

と考えられております。

「確実な方法で一個も漏らさない様に、選別方法の妥当性を確認したい。」

との頭でいます。

従って、うるさい客程選別方法の確認は細かくなっていきます。

我々の認識で、「発生するのが当たり前」と言う考えで客と話をする事は控えましょう。

■ 暫定対策で客先が求める事

私は暫定処置として在庫品の選別しか記述しませんし、これまでそれに対して何も言われた事はありません。

しかし、うるさい客であれば、

「対策前の状態で生産を継続するのであれば、発生工程で暫定的に発生を防ぐ為に何をするのか。」

を明確にさせられるかもしれません。

例えば発生工程が明確であれば、「工程処理後に全数検査を行い、異状の発生を把握する。」とか、上に書いた通り、暫定的に工程で不良を発生させない、若しくは発生しても食い止める事ができるような対応を求め有れるかもしれません。

これに関しては、客がどこまで厳しいかを把握して、回答できるように準備しましょう。

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2019/02/06