対策書作成の技術

スムーズなクレーム処理には技術が必要です!

ツッコミ想定一覧

Pocket

 

ツッコミ想定一覧

対策書提出後のツッコミを想定したリストです。

ツッコミ内容 意図・回答
初めての発生ですか?これまでに発生は無かったのですか? 慢性的に発生しているのではないか?そうであれば、確実な対策は取られているのか?
その辺りを把握したいのだと思います。
トラブルが大きかったりする場合によく聞かれますので、慢性的に発生していると答える場合は、どの様な改善活動を行っているのかを提出できるようにしておいた方が良いと思います。
発生ロットから、対象品の出荷日は**月**日~XX日までの出荷製品のはずですが? 対象ロットから外れたロットからも発生が確認されているかもしれません。
先走って謝るのではなく、やぶ蛇にならない様に相手の状況(本当に対象外ロットから見つかったのか)を聞き出してから回答しましょう。
場合によっては報告済みの発生原因が間違っていたという結論になりかねません。
本当に報告した対象ロットから外れて発生が確認された場合は、「再調査します。」とし、必要であれば再調査結果として異なる発生原因でまとめなおす事も必要です。
この現象は本当にそれが原因なんですか?
(製造に詳しい客は、発生原因を把握しており、対策書原因追究が間違っているとわかっている。)
言い訳できなくなりそうだったら、追いつめられる前に「再調査します。」と告げ、「やはりご指摘の工程(作業)も発生原因の可能性はある事が確認できました。」と言って、その対策書も提出する。
相手が一枚上手だと認め、素直に再提出しましょう。(相手の考えている原因と、相手の考えている対策を書けばいいので、楽と言えば楽。)
この対策で本当に発生or流出が防げますか?
保証できるんですか?

根本的な原因をつぶしていないと感じている。
「XXXだから、この対策は有効であり保証できます。」と言い切る事ができなければ、素直に追加対策を実施する方が得策です。

具体的に対策書作成しながらでなければ思い浮かびませんので、覚えている内容からまとめます。

これらの問い合わせに対する回答は、元の回答に対して矛盾の無いように気を付けましょう。

つじつまの合わない事を言ってしまうと、その穴埋めに非常に多くの労力を費やすハメになります。

提出資料と回答の矛盾点、更には過去に提出済みの資料との矛盾点が無いかも確認しておいた方が良いでしょう。

 
対策書が上手くまとまらない事もあります。

その場合は、上記のような問い合わせを覚悟の上でまとまらないまま提出してしまいましょう。

問い合わせの回答さえ準備してあれば、聞かれて当たりまえ、聞かれなければラッキーで済んでしまう事もあります。
(対策書の中でも要点となる個所は、濁さず説明するようにしましょう。)


 

Pocket

2017/02/01