対策書作成の技術

スムーズなクレーム処理には技術が必要です!

作成前に抑えておくべき4項目 (1)

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作成前に抑えておくべきこと

対策書作成前に抑えておくべき事は、下の4項目です。

客の厳しさを把握する事
客の製品・工程の知識を把握する事
ツッコミを想定する事
対策は原因をつぶす事

① 客の厳しさを把握する事

品質クレームを発行した客先がどれだけ厳しいのかを把握する事は、対策書作成の第一歩です。

客の厳しさにより、対策書をどこまで細かく書けばよいか、どこまで突っ込んだ内容でまとめるかが変わってくるからです。

もちろん、ツッコミの厳しい客先ほど内容を掘り下げなければなりませんし、その分時間も掛かります。

■ 厳しさのレベル

厳しさのレベルは3段階に分かれると考えています。

レベル3:単なる書類作業として発行している
レベル2:報告内容に疑念が無く、それなりにまとまっていればツッコミも少ない
レベル1:対策書の内容で真因を明確にする事で、必ず再発をさせない気持ちで発行している

「レベル3」は基本的に内容が埋まっており、余程意味不明や簡単過ぎる事が無ければ通ります。

海外のローカル会社など、この様な客先が多いと感じます。

担当者もその上司も(もしかしたら上司すら居ないかもしれません)、ISOの為の書類作業としか考えていない会社です。

掘り下げて調査をする必要もありません。

「レベル2」は矛盾点や記入すべき個所の記入漏れが無ければ、余程のツッコミは無い会社です。

担当レベルは上司の目を気にしながら対策書を発行し、回収しているレベルです。

「品質を管理する」と言う使命感は無く、上司の承認さえ取れればいいと言うサラリーマン的な考えです。

もしくは製品に関しての知識が無い為、ツッコミどころがわからない為、それっぽくまとめれば納得します。

多少掘り下げてそれっぽい対策書を作成すれば、簡単な内容の確認でクローズできるでしょう。

「レベル1」は、品質保証部だけでなく、他部署からも取引先管理を厳しい目で見られているような会社です。

確実に再発を防止しなければ、製造部などから「何やっているんだ!」と罵倒されるのでしょう。

または、責任感の強い品質保証部の上司がしっかりと部下を教育し、対策書により取引先が確実に処置を行い再発防止の対応ができているかを把握したい会社です。

客の更に客から求められている場合もあります。

■ どの部署が力を持っているか?

調達がうるさい会社でも、品質保証があまりうるさくなければ、簡単な対策書でも通ります。

そこの見極めは重要です。

製造が力を持っていれば、品質保証部門は製造への説明責任がありますので、根掘り葉掘り聞かれるでしょう。

また、元々は厳しくない客先でも、トラブルが続くと厳しくなってゆく事もあります。

初めてのクレームで客の厳しさがわからない場合でも、クレーム発行時にどれだけ問い合わせをされているかで、大体の厳しさが把握できると思います。

上に挙げたケース以外も考えられますので、客の厳しさや取り組みの姿勢は把握しておきましょう。

次のページ > ②客の製品・工程の知識を把握する事

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2019/03/05