対策書作成の技術

スムーズなクレーム処理には技術が必要です!

製造に品質意識が無いと嘆いている人へ

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製造部署の人にもちゃんと品質についてもっと深く考えて欲しい。

対策書は製造がしっかりと調査して作成し、品質管理/品質保証は内容を確認して清書するだけにならんものか。

なんて嘆いている品質部署の方。

それは無理です。

日夜品質の最前線に立たされている品質部署とは違いますから、品質が重要だとは分かっていてもそればかりしてられないのが本音です。

理想的には製造も品質部署と同じレベルの知識とスキル、問題意識が必要なはずですが、無理ってものです。

何を言っても、それが事実です。

何ができるか考える

それが事実であれば品質部署として何ができるのかを考えるのが現実的です。

当然製造責任者以下の意識改革と教育は必要だが、年齢がいってれば難しいのも事実。
やったとしても時間掛かる。

それならば、品質部署は敵対せず協力すればいい。

問題が発生したのなら、当然最初は製造に原因調査を依頼し対策を立ててもらう。

しかし、スキル不足から原因が調査しきれずに、思い付きで対策を立てている事も多いと思う。

品質部署は根本的な対策が立てられているかをちゃんと検証すればいい。

そして、その他の可能性を全て挙げたうえで、相談しながら真因を探りポカヨケの対策を打つ。

 

いっその事、そこまで品質部署がやってあげればいい。

変な意地を張って「これは製造の責任だ」と言ってても、彼らのスキルは上がらないし、クレーム何て発生してしまったら自分の身に降りかかってきてしまう。

原因をしっかり調査して、それを潰す形で対策を打つ。

製造に求めるのは、その対策を確実に実施してもらう事。

問題が解決したら興味を無くして放置するのではなく、1ヶ月先、半年先、1年先、10年先、永遠に対策を実施してもらう事に責任を持ってもらえばいいのではないでしょうか。

それですら出来ないのが弱小企業の製造部

製造責任者としては、一個の品質問題に掛かりきりになるのも難しい。

品質部署や客が大騒ぎしている時には仕方なく対応するけど、ほとぼり冷めたら抱えている他の問題へ重心がシフトする。

だからリーダーがいるんだけど、立場が低くなればなる程危機感も薄くなる。

その上、管理能力も低くなる。

だから結局品質部門が出来ているかの確認の為に、工程パトロールをしなければいけなくなる。

そうなると、製造責任者の頭は「品質は品質部署が管理する」って考えになってしまう。

能力の無い製造責任者の典型的な思考回路。

会社を巻き込め!

製造に能力が無いから、品質部署が代わりに原因調査をして対策を考えてあげた。

そして、実施状況の確認もパトロールしている。

それでも定着させる事ができない製造部署は、無能です。

その無能さを会社として把握してもらう為に、ちゃんと数値で出すのです。

パトロールで対策が実施されていれば100点。

そこから実施状況が悪ければ-5点とか。

難しい事をお願いしている訳じゃなくて、問題が発生して対策したから、再発しない様に対策をちゃんと実行しましょうってだけです。

それが出来ていない事を数字で表して、根本的に対策が維持できない原因を製造責任者とリーダーと一緒に話し合った方が良いでしょう。

それでもだめなら、ちゃんとその上の人に数字を出して説明し、何らかのアクションを掛けてもらうしかありません。

 

もしや会社のトップまでもが「品質はお前らが何とかしろ」ってレベルですか?

そんな会社辞めてしまいましょ。

ちゃんと品質に向き合っている人であればちゃんとスキルは上がっていきます。

スキルのある人は、ちゃんと就職口ありますよ。

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