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権限の無い責任者について

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係長、課長、部長

それぞれの役職は別の呼び方をすれば「責任者」と言う呼び方になります。

でも、

「責任だけあって権限はない」

って嘆いている人は多いですよね。

責任者に関する考察です。

責任と権限

この話の大前提で忘れていけない事は、

「責任者は権限を持っている」

という事です。

権限を持っているから、その権限の範囲内で責任を取らなければいけない。

責任を取らなければいけないから、部下に相応の指導をしなければならないし、部下の勝手な行動を戒めなければなりません。

言う事を聞かない部下は、この事を理解していない人も多いのではないでしょうか。

上司を尊敬するとか以前の問題で、最終的な責任を取る人の指示に従うのは当然です。

問題は名称

単純に考えて、「責任者」と呼ばれる事自体が権限の無い責任者を作り出しているのかもしれません。

かと言って、「権力者」と言ってしまえば日本では受け入れられませんし、何か違う気もします。

 
会社から、

「お前が責任者だろ!」

と叱られれば、その人も

「そうか、俺は責任を取っていればいいのか。」

と無意識のうちに刷り込まれてしまって当然です。

責任ありきの権限?

「責任を負う為に、責任の範囲内で権限を行使する。」

「権限を行使した結果の責任を負う。」

 
責任と権限は密接に関係している為、鶏と卵の関係と一緒です。

私は工場で働いていますので、部下の仕事や作業の仕方、仕組みに口を出す事があります。

最終的にトラブルがあった時には、自分が客や経営者へ説明しなければならないからです。

説明責任を負っている以上、その様な事態まで発展させたくない為、気付いた時に注意をする。

当たり前ですよね。

これは、責任を負う為にその範囲内で権限を行使する一例です。

 
逆に、判断がつかない時に相談される事があります。

その時に様々な条件を考慮して判断を下そうと試みますが、何が正解か分からない時もあります。

その様な時に、周りと反対意見であっても判断を下すのも権限の遂行です。

その判断が間違っていたら、自分が説明しなければならない説明責任を負っています。

権限を行使した結果責任を負う例です。

 
では、部下が勝手に判断した事でトラブルとなり、責任者が呼び出されるケースはどうでしょうか?

日頃から部下への指導と報連相を徹底させていれば、勝手に判断する事も無かったかもしれません。

指導や報連相は上司の権限で運用する物である為、権限を行使して責任を取るケースだと思います。

権限が無いと感じている人へ

責任者ばかり強調されて権限が無いと感じている人へ。

あなたが何をすればよいかと言うと、自身でしっかりと「責任と権限」を意識する事です。

「反対してるけど、責任を取るのは誰?」

「あなたが責任取るわけじゃないでしょう?私の方法でやってください。」

「じゃなきゃ、あなたのやり方でいいですが、あなたが説明してください。」

 
皆が「責任と権限」を理解して仕事ができる様に、この様な会話をちょくちょく挟みましょう。

会社としても、責任だけ取ってくれる人は都合の良い人です。

でもどこかで歪みが出てきます。

組織としての歪みかもしれませんし、責任者がストレスを抱え込んでしまい病気になってしまうような歪みかもしれません。

都合良くてもどこかで問題が出てくるので、その前にちゃんとした組織になる様に会社として取り組みましょう。

責任を取らない責任者

ここからは余談です。

責任ばかり押し付けられる責任者もいれば、権限ばかり強くて責任を取らない責任者もいます。

偉そうにして、問題は部下に押し付けて部下の責任にする人。

そもそも責任取りたくないから権限も行使しない人。

問題が発生しても各自で解決しろと、OJTで経験させるふりして客に全く頭も下げない人。

 
十人十色とはよく言いますが、色んな人が居ますね。

分かってやっている人と分かってやっていない人が居ます。

はっきり言って、度を越した様な人の下で働くのはキツイでしょう。

会社として対処してくれればよいですが、対処してくれないのであれば辞めてしまいましょう。

当然辞める理由は「その人が嫌だから。」と正直に。

その人が原因で何人も辞めてゆけば、さすがに会社としてもアクションを掛けざるを得ません。

 
とは言っても、自身の年齢が高いと中々再就職先も見つからないんですよね。

簡単に辞める事も出来ないのも事実。

ハローワークや転職エージェントを駆使して内定受けてから行動しましょうね。

 

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