対策書作成の技術

スムーズなクレーム処理には技術が必要です!

厳しい態度≠冷たい態度

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会社組織の中で新人や部下を育てるという事は、長期的な視野に立ち会社を継続させてゆく、もしくは成長させてゆくには大変重要な事です。

最初が肝心なのはいつの時代も同じ事で、甘やかせばエゴの塊になりかねませんので、ある程度は厳しく緊張感のある指導が必要になります。

しかし、指導経験の少ない人は「厳しくする」という事を「冷たい態度をとる」と勘違いされている人もいます。

「厳しい上司(先輩)」にはついて行けても「冷たい上司(先輩)」には我慢できませんよね。

冷たい態度

厳しく指導しなきゃ。

と言って冷たい態度をとる人は、こんな特徴があります。

1、そっけない態度

分からないから質問をしているのに、「厳しい=冷たい」と自分の中で思い込んでいるので、「自分で調べればわかるでしょ。」と言い放ちます。

何度もそういわれると、教えられる側も聞く前に自分で調べる様になりますが、それがまた気にくわない。

「そんなに時間かけて調べても時間がもったいないだけだから、分からなかったら何で聞かないの?」と言います。

そういう指導者に限って、説明の仕方が雑で分かり辛かったりします。

2、語気が強い

「前説明しましたよね!何でまた間違えるんですか!?」

入社1週間目で全体の流れも良く把握していないのに、一度教えた事を何度も説明させるなって感じで怒る人もいます。

何故相手が理解できていないのかを考えずに、説明した事は一回で覚えろと言う態度は、教えられる側の混乱を招きかねません。

3、無視する

明らかに聞こえているのに、「質問ですけど」と言う言葉を聞こえないふりして聞き流す。

ここまでいってしまうと、冷たいと言うよりもパワハラですね。

4、周りとの態度が違う

教えている人に向けてはそっけなく、無表情で一言二言しか言葉を交わさないのに、他の人には笑顔で楽しく返事をする。

明らかに接する態度が違う場合がありますが、厳しい環境にするのであれば全体に厳しくしないと、ブレブレです。

一人だけに厳しいのは、冷たいのと同じです。

5、あの人はダメと決めつける

厳しい態度をとる余り、教えられている人の能力や現状のレベルを考えずに、ミスだけを取り上げて、「あの人はダメ」という。

いつまでにどのレベルまで到達すればよいかの計画が無いので、評価が厳しくなりますが単純に教える側の準備不足です。

正しい「厳しさ」とは

孤独感を感じるような指導方法はいけませんよね。

また、教える側のポリシーの無さもいけません。

「失敗は一回までなら許容する。」

「同じ事を聞かれた場合は、3回目からは理解していない原因を一緒に確認する。4回目は厳しめに注意する。」

など、ただ厳しくと思っているだけでは冷たい態度になりかねませんので、教える側のポリシーが必要になります。

一番効率的に会社の戦力になってもらうには、どの様な教え方が良いのかを見直しましょう。

厳しくする必要があるか?

冷たくしてしまう行為の発端となっている、「何故」厳しくするかです。

「明確な上下関係を意識させる」

「今後ミスなく仕事をしてもらう為に、キッチリと覚えてもらう」

「緊張感を持って仕事をしてもらう」

「厳しい会社だから」

それぞれ大切な事です。仕事なんですから。

だからこそ「冷たい」と「厳しい」の違いを理解して、メリハリのある厳しさ、愛のある厳しさを持って指導に当たる事が必要かと思います。

楽しくしたってちゃんと成長する

上の「何故厳しくする必要があるのか」と言う点ですが、実は厳しくしなくてもこんなものやれるんですよ。

教えられる側の気が抜けていて、覚える努力をしなかったり何度も同じ事を聞いたり、言い訳ばかりしている事に対して何の罪悪感も無い場合は、緊張感を持たせる為に厳しくする必要はあります。

そうじゃなくて、単純に覚えが悪い人だっている訳ですし、まじめに集中しながら取り組んでも、最初だから間違えちゃうこともある。

怒らなきゃいけない場面ではあるけれども、怒り続けて委縮させちゃうと逆に脳が動かなくなる人もいます。

緊張感を持たせる為に、仕事中は笑顔で接する必要はない。

しかし、無意味に冷たい態度をとる必要も無い。

その辺りバランスを取りながら、いい緊張感の下で指導を行えるのが理想的ですね。

大切なのは「あなた目線」ではなく「相手目線」

「イジメている人」「イジメられている人」でも同じですし、他の事でも同じです。

あなたが冷たくしていないと思っていても、相手が冷たくされていると感じれば、それは「あなたが冷たくしている」事になります。

仕事において、成長の為には「冷たく突き放つ」時期も必要でしょう。

でもそれはその人が大きく飛躍するタイミングで、あなたがその人のミスに対して責任を取る事ができる場合です。

その様な敢えて冷たい態度をとる場合でも、他の同僚を使ったりして遠回しにサポートをしてあげる事も必要です。

その様な時期以外に冷たい態度を取る事は、何のメリットもありません。

余りに指導態度が冷たいと、環境に馴染めず辞めてしまうかもしれません。

この記事を読んで、「厳しい」と「冷たい」について自分なりに考えて頂ければ幸いです。

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