対策書作成の技術

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作業者への声掛けで意識改善

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先日製造部門の責任者をしている知人と話をしていた時に気付いた事を書いてみようと思います。

「当たり前にできている会社と出来ていない会社の違いはそこにあり!」

と言える様な内容でした。

その会社では不良が中々減らないで困っているという、ありがちな悩みを抱えており、作業者が作業標準を守らないと言う、これもまたありがちな問題を抱えておりました。

その会社の実情

その会社では作業者へ品質意識を植え付ける為に、毎日の朝礼と品質管理課の見回りによる作業チェックを行っているとの事でした。

品質管理課の作業チェックの結果は製造責任者へ報告が上がり、改善を行う流れですが、口酸っぱく言っても意識が浸透しないと言う悩み。

話を聞けば聞く程、

「それは仕方ないよね。やり方が悪いよ。」

と思えてきます。

あなた自身の品質意識が、自分自身で思っている程高くないと思うのです。

アドバイスは「作業者への声掛け」

「自分自身で思っている程あなた自身の品質意識は高くないよね。」

と言う話の根拠は、その責任者自身の行動です。

朝礼で品質の話をするのは当たり前で、各作業者へ品質状況を伝達する為に必要です。

でも、本当に作業者へ品質意識を持ってもらうには、作業中の声掛けが必要です。

監督者は後ろから作業を眺めているだけでは不足です。

通りかかったついでに、

「***に注意して作業してね。」

「***の不良出やすいから、XXXに注意して作業してください。」

と声を掛ける事が必要です。

忙しいから、と言って実際に生産している現場で品質の注意をしないのは、

「その忙しい事柄>あなたの品質意識」

という図式が成り立ってしまうのです。

本当に品質を良くしたいと思っているのであれば、作業者の後ろを素通りするのは禁止です。

声を掛けながら、更に適切な作業がなされているか観察もしましょう。

また、加工した製品のチェックも必ず行います。

この「声掛け」+「製品チェック」が作業者の心に徐々に影響を及ぼします。

継続してゆけば、「この監督者は品質に対して意識をもって仕事をしているな。」というのが伝わります。

裏目に出ないように注意

素通り禁止と言いましたが、作業者の邪魔をしてはいけません。

声を掛ける事で集中力を落としたり、1サイクルの作業を途中で区切ってしまい、不良を出してしまっては本末転倒です。

声を掛けるタイミングは、

「1サイクルの作業終了後」

「作業間違いを発見した時」

など、気を遣いましょう。

声を掛けた後は、中断した作業を再開する変化点とも言えるので、少しの間作業を見て間違いないかを確認しておきましょう。

声掛けする時は、長話にならない様に気を付ける事も大切です。

集中力を途切れさせない様に、手短に。

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